はじめに
こんにちは、Spacelyのジョンです。
普段はEMとしてプロダクト開発やチーム運営をしています。
今回は、年に2回開催している全社オフサイトの中で、
開発チームが取り組んだ生成AIをテーマにした社内ハッカソンの様子をご紹介します。
「生成AIをもっと業務に使いたい」
「やってみないとわからない」
そんな想いをきっかけに、“1日でどこまで作れるか?”に本気で挑戦したイベントでした。
なぜこのイベントをやったのか?
生成AIは今や「ちょっと試してみる」段階を越えて、
「日常的に業務で活用するのが必須」 な時代になりました。
Spacelyでもこの課題に向き合い、
「生成AIを使って、1日で実際に動くプロトタイプを作ってみよう!」
というテーマで、開発チームハッカソンを実施しました。
今回のハッカソン形式での開発イベントは、実はSpacelyとしては久しぶりの試みでした。
そのため、メンバー構成やスキルセットに偏りがあったり、ロールの重なりなどの課題もありました。
しかし、制約がある中だからこそ各チームが工夫を凝らし、
1チームで2つ以上のアウトプットに挑戦するなど、結果として多彩な成果が生まれました。
オープニングセッション
Spacelyが 今期掲げる「生成AIを業務改善やプロダクト開発に“当たり前のように”活かしていく」 という重要方針を体現する 、実践的な取り組みのひとつとして企画されました。
特別なスキルがなくてもまず使ってみること、業務に結びつくかどうかをチームで議論してみること。 そうした文化を根づかせるための、“試しながら磨いていく”ための一歩でした。
開発したもの(機能別に紹介)
当日は「生成AIを使って、業務やプロダクトに活かせるものを自由に作ってみよう」というゆるやかなテーマのもと、各チームがそれぞれの課題感・アイデア・関心に基づいて複数のプロトタイプを開発しました。 弊社は不動産向けのSaaSを開発しているため、不動産に関連するプロダクトが中心です。
以下はその中で実際に試された機能や実装の一部です。
マイソク → 物件紹介動画 自動生成
マイソク画像から紹介文とナレーション音声を生成し、それらを組み合わせて動画を自動生成。
自動化された物件紹介コンテンツの制作フローを実験。Super Resolutionの比較実験
図面や実写画像を高解像度化するため、複数の画像処理モデルを比較検証。
精度や処理特性の違いを見極め、用途ごとの最適解を探った。アバター + 音声ナレーション動画生成
自動生成されたナレーション音声に合わせて、アバターが口パクしながら案内する動画を生成。
より親しみやすく分かりやすいコンテンツ体験を目指した。マイソクから2次活用可能な情報セットを生成
マイソク画像から構造化データ(JSON形式)と紹介音声を生成。
データは社内DBやツール連携、音声はVR・ナレーション用途など、汎用性のあるアウトプットとして活用可能。ウォークインホーム(Walk in home)画像のテクスチャ自動変更
ユーザーが指定したスタイルに合わせて、リアルタイムに床や壁のテクスチャを生成AIで切り替え。
インタラクティブに空間イメージを変える体験を実現。“ノラ”による3D内見ガイド in ドールハウス
Spacelyの3Dビューア「ドールハウス」内にキャラクター「ノラ」を登場させ、
各部屋のサムネイルや間取り図にあわせて、自動で部屋を紹介してくれる音声ガイドを実装。
キャラクターが空間内で案内役として動きながら話しかけてくれる、新しい内見体験のプロトタイプ。対話型エリア推薦チャットボット
利用者の希望条件を対話形式で引き出し、条件に合うエリアを地図とランキングで提案。
感覚的なニーズを可視化し、住まい探しの初期段階で活用可能なボット。家づくりアキネーター
一問一答形式で住まいの好みを引き出し、イメージ画像を生成。
理想の家を探すプロセスを、ゲーム感覚で可視化するプロトタイプ。マイソクテンプレート自動生成
入力された情報から自動でチラシ風のマイソクテンプレート画像を生成。
営業資料や販促に活用できるアウトプットを簡単に作成。地域をもとにした自動エリア案内体験
指定された地域の周辺情報をGoogle Mapsから取得し、飲食店や施設などをもとに街の紹介文を生成。
それを音声化し、アバターが地図上を移動しながら、ストリートビュー映像にあわせて街の特徴を説明する、
インタラクティブな“街歩きガイド体験”を構築。
初開催ながら、2つ以上の成果物を出したチームが多数 でした!
やってみて感じたこと
- アイデアと実行力が噛み合えば、たった1日でも良いスタートは切れる。
- 生成AIは単なるツールではなく、新しいインターフェースだ。
- 企画/デザイン/開発の境界線を越える試みは、やってみると面白い。
最後は… 優勝チームの成果発表 🎤
優勝チームは、アイデアのユニークさに加えて、
実際に動くプロトタイプとして完成度の高いアウトプット を仕上げ、説得力ある発表で会場を沸かせました。
その場でのデモンストレーションは、他チームにとっても大きな刺激となりました。
地域をもとにした自動エリア案内体験を開発したチームが見事優勝!景品も贈られました 🎉
次回に向けて
今回のハッカソンは、全社オフサイトの一環として実施されましたが、
次回は、開発チーム単独で、よりエンジニアリングに特化した形式 での開催を予定しています。
プロダクトに直結する技術課題に取り組んだり、インフラや開発体験を深掘りするようなチャレンジもできるよう、現在企画を進めています。
次回もぜひお楽しみに!
クロージングと集合写真
完璧なものを目指す日ではなく、
「まずやってみよう!」という気持ちでみんなが動いた1日。
企画もルールも最小限、それでも「作って、動かして、笑えた」ことが、いちばんの成果でした。
また、今回はオフサイト恒例のユニフォームも新調しました。
ブラックポロシャツにピンクのロゴ刺繍 というシンプルで洗練されたデザインで、
「ふだん着でも着たい」と言われるほど社内でも好評でした 😎
Spacely開発チームはこれからも、楽しく、大胆に、試しながら成長していくチーム を目指していきます。
この下の写真は全社集合写真です。
採用も行っています!
Spacelyでは、生成AIなどの新しい技術を
業務やプロダクトに活かすためのチャレンジを大切にしています。
「ただの検証で終わらせない」
「実際に作って、使ってみる」
そんなカルチャーに共感していただける方、ぜひ一度ご覧ください!
▶ 採用情報はこちら:https://corp.spacely.co.jp/recruit/